ドライカレーがギューっと詰まった焼きカレーパン


テキスト
●外から見ただけでは何が入っているか分からないはずだったのに、キッチンに広がったカレーの香りで招待したお友達にはすっかりバレてしまった「ドライカレーのカレーパン」です。ひとり一個のつもりで用意していたカレーパンでしたが全然足りるはずもなく、次回はもっとたくさん焼くことを確信しました。というわけで可愛らしいキューブがカレーパンに変身です。内緒で辛口カレーを一個だけ作り、ロシアンルーレットまで楽しんじゃいました。ちなみにそのときの辛口用にはタバスコを少々入れてみました。どうか皆様はそんなことなさらないでくださいね。

●具はドライカレーを用意します。ひき肉で作るドライカレーは、みじん切りにした野菜と一緒にあらかじめフライパンで炒め、しっかりと味付けしておきます。もちろん前の晩にカレーをたくさん作っておいてそれを具にするのも良い案です。今回ひき肉で作るドライカレーを具に選んだのには理由があります。パン生地に具を詰める場合に避けられないことが一つあります。それはアンパンの場合でも同じですが、具と生地の間に空洞ができることです。これは仕方がないことですが出来る限りその空洞を少なくするために、「カレーのルー」状態になっていないポロポロした状態のドライカレーを選びました。この方が空洞を少なくすることができます。型に入れて焼き上げますので中身がはみ出す心配がなくちょっと安心!焼き上がりまでとても待ち遠しい焼きカレーパンにレッツ・トライ!出来上がった具のドライカレーが美味しく仕上がったからといって試食は少しだけにしておいてくださいね。

材料

材料「キューブ75」5個分
強力粉(カメリア)     300グラム
ドライイースト       小2
塩             小1弱
砂糖            大1 
バター            30グラム
水             200〜210CC(手捏ねの場合は210CCで、手捏ねの場合は乾燥しやすいので少し多めの水分量で捏ね上げると良いです)

◇ドライカレーの具として◇
牛挽肉           130グラム
豚挽肉           100グラム
たまねぎ          2分の1個
セロリ           茎部分を4センチ
赤パプリカ         6分の1個
黄パプリカ         6分の1個
S&Bのカレー粉        小さじ1
塩             小さじ3分の1
しょうゆ          小さじ3分の1
ケチャップ         小さじ1
プラスしてお奨めスパイス ガラムマサラ2振り・オールスパイス2振り
※ 「キューブ75」2〜4個分のレシピは下の方に記載してあります。どうぞそちらをご覧ください。

手順
1.ドライカレーの具を作ります。セロリとたまねぎ、赤と黄色のパプリカはみじん切りにします。フライパンを火にかけセロリとたまねぎ、赤と黄色のパプリカを炒めます。しんなりしたら牛挽肉と豚挽肉を加えさらに炒めます。このとき挽肉からかなり油が出るようでしたらキッチンペーパーなどで吸い取ってしまう方が良いですね。

2.材料を炒めたら味付けをしましょう。市販のカレールーを使ってしまうと粘りが出すぎてしまいます。ポロポロ感を出すために昔ながらの小さな缶入りのS&Bのカレー粉でカレー味をつけます。あとは塩味とプラスアルファーにしょうゆとケチャップで味付けして仕上げます。お好みでガラムマサラ・オールスパイスを振っていただくと味にコクが出ます。途中で味見をして確認しましょう。やや薄いようであれば塩をほんの少々足します。大きめのお皿に広げ冷ましましょう。これで具の準備はできました。

3.次は、パン生地です。
マシーンはボッシュのコンパクトミキサーを使用しました。ボッシュのボウルに強力粉・ドライイースト・塩・砂糖を入れて軽くまぜ、その上に柔らかくしたバターをのせます。羽はフックをセットします。水を加えながら一番低速の「1」で捏ねます。水をほんの少し残して注ぎ、生地の硬さをみます。生地の状態は触ってみると一番よく分かります。硬い場合は水分を少し加え、逆に柔らかすぎた場合は強力粉をほんの少し加えます。およそ7分〜7分30秒のミキシングをします。途中でボウルの側面に飛び散った材料を集め全体を均一にします。

テキスト
4.捏ねが終了したかどうか、生地を手にとり指先を使ってそっと伸ばしてみましょう。切れずに薄く伸びたら生地の捏ねは終了です。生地をきれいに丸めボウルに戻し、ラップをして28度のところで45〜50分の第一醗酵をさせます。温度が低めの場合は60〜70分ほどかかることもあります。
5.第一醗酵している間に型の準備をしましょう。型本体と蓋の内側にショートニングを塗り残しのないよう塗っておきます。今回はスプレッドタイプの「イーガーオリーブオイル」をショートニングの代わりに使用いたしました。特に隅っこの部分の塗り忘れのないように!これで型の準備はできました。

6.第一醗酵のめやすは生地がおおよそ2.6〜2.8倍くらいになっていたら良いです
第一醗酵のめやすは生地がおおよそ2.6〜2.8倍くらいになっていたら良いです。フィンガーテストで生地の膨らみ具合を確認したら、台に取り出し分割・丸めとへ進みます。台に薄く強力粉を振り生地を取り出します。スクレイパーで5個に分割します。1個が約105グラムとなります。お使いになる強力粉のグルテンによって多少の違いがあります。グルテンの強い粉でしたら10〜15グラムほど少なめで良いです。ごく一般的な強力粉(カメリア)に合わせました。分割したらLの字を書くようにガス抜きをし、表面をツルンときれいにしてキャンバス生地(麻の布も毛羽が少なくお奨めです)の上でベンチタイムです。乾燥させないよう上にもキャンバス生地をかぶせ大きなビニール袋に入れておけば、もう完璧です。15分のベンチタイムをとります。
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7.15分のベンチタイムが終了したら成型です。台に生地を置き麺棒で薄く伸ばします。あんこをくるむ要領と同じです。広げた生地を手のひらに置き中央にドライカレーの具をたっぷり置きます。周囲の生地をたぐり寄せながらピチっと生地をつまむ感じでくっ付けましょう。中の具がはみ出さないようピチっと止めるのがポイントです。今回のように具に油分を含んでいる場合、パン生地にその油分が付きます。油分の付いたパン生地のところはくっ付けても離れてしまいますので油分の付いていない生地をたぐり寄せるように引っ張ってピチっとくっ付けましょう。

8.綴じ目を下にして型にそっと入れます。霧を吹いて蓋をし、33〜35度で約35分の第二醗酵に入ります。蓋をしていますから乾燥しにくい上、ビニール袋に入れて醗酵する場合にも出し入れがラクですね。

9.第二醗酵が終了したら200度に余熱したオーブンで一気に焼き上げましょう。焼き時間は14〜15分です。

10.焼き上がったら型ごと10センチほどの高さからトンと落とし蓋を開けて取り出します。網の上であら熱を取りたいところですが、アツアツのところを召し上がってくださいませ。

MEMO ジューシーなドライカレーパンはパン屋さんにも売っていない飛びっきりのカレーパンです。油で揚げずに型に入れて焼き込んだ焼きカレーパンですから、やはりひとり一個はもの足りないかもしれませんね。今回のポイントは具を詰めるところです。具が生地の上で広がらないようにのせ、周囲の生地を引っ張って閉じましょう。手のひらの上で上手に生地を扱って頑張ってください。

また今回作りましたドライカレーの具はたくさん作って半分だけ冷凍しておくのも便利ですね。パンに詰める具だけでなく、ご飯にのせても、またピザのトッピングとしても、あるいは炒めたナスやジャガイモにのせて召し上がっていただいてもとても美味しくいただけます。


材料「キューブ75」2個分
強力粉(カメリア)  120グラム    
ドライイースト       小さじ5分の4
塩             小さじ3分の1
砂糖            小さじ山にして1         
バター            12グラム
水              80〜85CC(手捏ねの場合は85CCで、手捏ねの場合は乾燥しやすいので少し多めの水分量で捏ね上げると良いです)

材料「キューブ75」3個分   
強力粉(カメリア)     180グラム
ドライイースト       小さじ山にして1
塩             小さじ2分の1
砂糖            小さじ2
バター            18グラム
水             120〜126CC(手捏ねの場合は126CCで、手捏ねの場合は乾燥しやすいので少し多めの水分量で捏ね上げると良いです)

材料「キューブ75」4個分
強力粉(カメリア)     240グラム
ドライイースト       小さじ1と5分の3
塩             小さじ3分の2
砂糖            小さじ2と2分の1
バター            24グラム
水             160〜168CC(手捏ねの場合は168CCで、手捏ねの場合は乾燥しやすいので少し多めの水分量で捏ね上げると良いです)
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