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グレートパンプキンでスポンジケーキ

●ハロウィンならではの「グレートパンプキン」は二つのケーキを焼き、その二つを合わせて一個の大きなグレートパンプキンケーキに仕上げるためのケーキ型です。フッ素加工の型なのでバターケーキの生地が一番良いのですが、今回はバターの入らないスポンジケーキにトライします。型離れが良いようにしっかりと型の準備をしてから生地作りにはいります。スポンジ生地を選んだ理由は、いつも作っているイチゴのショートケーキを、どうしてもこの可愛らしいパンプキンで作ってみたかったからです。イチゴの代わりにパンプキンらしさを出すためフレッシュパパイヤと北海道の夕張メロンを選びました。

●生地の容量は「グレートパンプキン型」の一個分は、馴染みのある型に置き換えますと、直径15センチのデコレーション型より少し大きめの容量とお考えください。ですがパンプキンの模様を出すための生地量が少ないと、思い通りの大きさになりませんから、やや多めの生地を用意します。ということで、15センチのデコレーション型がLサイズの卵2個分ですが、思いきって卵を6個用意して作ってみました。生地は少し余ってしまうことを前提に作ってみましょう。

●今回は真っ赤なミキサー、デロンギの「パティシエ」をはじめて使用して作ってみました。見た目はとってもキュートなスタンドミキサー、なのにパワフルで4.5クオートのキッチンエイドやボッシュのコンパクトミキサーと比べ、まったく変わりなく同様に力強く使用できました。デロンギのスタンドミキサーとは今回初めての出会いでしたが、100ボルト、300ワットのたくましさを感じました。今回のLサイズ全卵6個のミキシングはボウルの容量からすると最大量に近いものがあり、この攪拌できる最大量の関しても、キッチンエイドやボッシュとほぼ同じです。大きく異なるところは、レトロな雰囲気の丸っこいシルエットかも知れません。デザインではさすがにイタリアのデロンギ社のレベルを、見せつけているように思いました。

材料
卵               6個
砂糖             180グラム
スーパーバイオレット     240グラム
牛乳              50CC
◇デコレーションのために◇
生クリーム          200CC
砂糖              60グラム
パパイヤ            1個
◇シロップ◇
水              100CC
砂糖              35グラム

手順
1.まず型の準備をします。フッ素加工を施してある型とはいえ、バターを含まない生地の場合は必ずこのような準備が必要です。型の表面に溶かしバター(分量外)を刷毛で塗ります。茶漉しで小麦粉を薄くふるいます。もし厚ぼったくふるってしまったら、逆さまにしてはたいてください。この準備は忘れずに!またフッ素加工でない型を使用するときや、使い込んでフッ素加工が薄らいでしまった型を使う場合などは必ずこの準備をいたしましょう。
2.では次に生地を作ります。ハンドミキサーやスタンドミキサー、あるいは手動の方も手順は全て同じですから、頑張りましょう。白身と黄身を分けて別立てする方法もありますが、全卵で泡立てする方が生地が安定しますので、全卵でホイップしていきます。大きめのボウルに卵6個を割りほぐし、ホイッパーで泡立てていきます。しばらく何も加えず、ひたすらミキシングしましょう。初めから砂糖を入れてしまうと軽い仕上がりになりません。
3.かなりもったりしてきたら、砂糖を加えます。このタイミングが一番難しいところです。ふんわりフカフカのスポンジ生地に仕上げるために、そのタイミングを見つけましょう。とは言ってもなかなか分かりづらいですね。泡立てた卵をホイッパーですくい、上に持ち上げます。タラーっとたれてくる生地で「の」の字を書きます。すぐに消えてしまうようでは、まだ早すぎます。ここで一番確実なのは、このときの卵の比重なのですが、そのお話をすると長くなってしまいますので、この比重のことは後日また説明しますね・・・。
4.さて良い感じでミキシングができたら砂糖を加えます。引き続きミキシングです。砂糖を加えるとやや粘りが出て安定してきます。ここでもまたしっかりと泡立てし、軽い比重に仕上げましょう。先ほどと同様に生地をホイッパーですくい、上に持ち上げます。タラーっとたれてくる生地で「の」の字を書きます。今度はさらに書いた「の」の字がしっかりと残るくらいまで泡立てます。ミキシングが終了したらいよいよ粉合わせです。
5.スーパーバイオレットは必ずふるっておきます。(できれば2回ふるえば完璧です。粉合わせの前に出来る限り粉自体にも、空気を含ませたいということです)
6.「4」にふるったスーパーバイオレットを加えます。スパチュラに持ち替え粉を混ぜ合わせていきます。決して粘らないように、でもしっかりと粉合わせします。ボウルの底の方から大きくしっかりとが良いです。粉気がまだ少し残っているくらいの状態の時に、分量の牛乳をスパチュラで受けながら、回しいれます。最後の粉合わせです。粉気が残っていては困りますから大きく丁寧に粘らないように、合わせたら終了です。生地をスパチュラですくいたらしてみて、ぼたっと落ちるのでなく太い線がたらーと落ちる感じが良いです。
7.準備したグレートパンプキンの型に生地を流し入れます。8.5〜9分目まで生地を入れます。真ん中をへこましたら180度のオーブンに入れおよそ25〜30分焼きます。途中で焼き色がついてしまったのに、まだ中まで火が通っていない場合は上にアルミホイルをかぶせて時間まで焼きます。(一般のデコレーション型に比べ、高さを出して焼くので少し時間がかかります。)
8.竹串を刺してみて何も付いてこなければOKです。型からはずし網の上で冷ましましょう。パンプキンの可愛らしい形が半分づつ二つ焼けましたか?
9.完全に冷めたら盛り上がった生地を切り落とし、その面にシロップを塗りホイップした生クリームとパパイヤをはさんで出来上がり!かぼちゃの葉っぱやツルはメロンの皮を利用して、お好みのクッキーカッターであれこれ抜いてみましょう。

MEMO いつものイチゴのショートケーキと同じ材料でも、形が変わると何だか妙に新鮮です。グレートパンプキンはハロウィンだけなんて・・・感動の出来栄えにしばらくパンプキンのデコレーションケーキにはまりそうです。とにかく大迫力のケーキに仕上りました。