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きれいなお菓子の本のトップページで見た、小さなシュークリームを積み上げ、天辺からミルクチョコレートをとろーりかけたデザート。三角のツリーを形どったプロフィットロール、一度は作ってみたかったと思っていた方、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。


●お鍋は卵を入れたときにかき混ぜやすい富士琺瑯のホーロー鍋を使用しました。今回のプチシュー作りにとても貢献してくれたのはお鍋だけではありません。シュー皮を搾り出すときのアイテムとして「アイシングセット 搾り出しツール」が予想以上に使えました。このアイテムは全部で8種類の口金が付いていて、その中から一番シンプルな丸形の口金(直径3ミリの丸)をセットして、天板に搾り出していきました。小さなこんもりとした丸い形に絞れたことで、ぷっくりしたシュー皮の焼き上がりが今から楽しみです。以前は小さめのスプーンを両手に持ち、天板にシュー生地を落としていきましたが、横に広がらないようにこんもりした形で天板に落とすのはとても大事です。


(30個分)
薄力粉       55グラム
バター       50グラム
水         63CC
卵         1と2分の1個+α
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カスタードクリーム
牛乳        200CC
砂糖         50グラム
卵黄         2個
コーンスターチ    10グラム
薄力粉        10グラム
バター        10グラム
バニラエッセンス   数滴
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生クリーム     100CC
砂糖         35グラム
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クーベルチュールチョコレート    70〜80グラム


(前に宮下店長がシュークリームを作ったときの手順とほぼ同じです。)

薄力粉をふるっておくこと。卵1と2分の1個+αを小さめのボウルに溶きほぐしておくこと。


富士ホーローの「スチーマーにもなる27センチホーロー鍋」に水とバターを入れ火にかけます。中強火でバターが完全に溶け、さらに一気に沸騰してきますから、この沸騰した状態を確認したら火を止めます。


ふるった薄力粉を一気に加え、木ベらでぐいぐいかき混ぜます。ここで温度が下がらないよう、弱火にかけ小麦粉に火を通しつつ、さらにしっかりとかき混ぜます。小麦粉に粘りを持たせることでシュー皮が膨らみますから、しっかりと混ぜることが大事です。(およそかき混ぜること1分30秒)


火からおろし卵を加えます。溶きほぐした卵を3〜4回に分けて加え、その都度しっかりかき混ぜます。最後に加える卵の+α分ですが、シュー生地の硬さを見ながら加えます。卵を多く加えた方が膨らむわけですが、入れすぎて、ゆるくなりすぎても困りますから、様子を見ながら加えましょう。これでシュー皮は完成です。


「アイシングセット Deluxe Icing Set 搾り出しツール」に口金をセットし、筒状のプラスチック容器にシュー生地を入れます。押し出す方のツールをセットしたら、いよいよ搾り出していきます。注射器の感じで天板に垂直にたて、真下に向かってギューと搾り出していきます。生地が膨らみますから、間隔をあけて搾ってください。


霧をしっかりと吹き(多めで)、180度のオーブンで約10分、170度で約6分、140度で約7分(空焼きのため)、焼いていきます。


きつねに焼きあがったシュー皮を網の上に取り出し、熱いうちに包丁で切れ目を入れます。

※ 完全に冷めたら密閉容器に入れ乾燥剤といっしょに冷蔵庫で保存すれば一週間くらいならパリパリのまま保存できます。


次はカスタードです。(前にシュークリームを作ったときの手順とほぼ同じです。)カスタードクリームも富士ホーローの「スチーマーにもなる27センチホーロー鍋」で作っていきます。お鍋に分量の牛乳のうちの少量と卵黄をよく合わせ、そこへコーンスターチと薄力粉と加えさらによく混ぜます。このときシリコンのホイッパーを使用するとホーローのお鍋の表面にキズが付きにくいです。木ベらでも良いですが、ホイッパーの方がよく混ざります。ここでダマがなくなるまでかき混ぜるとなめらかなカスタードクリームになります。


牛乳は沸騰しない程度に温めます。温めた牛乳を少しずつ加えながら、手早くかき混ぜます。


全体が均一になったら弱火にかけ、絶えずかき混ぜながらとろみがつくまで火を通していきます。お鍋の底と側面の接点が丸っこいので、隅々までスパチュラや木べら、ホイッパーがよく行き届きます。とろみが付いたら最後にバターを加え余熱で溶かし、冷めたところでバニラエッセンスを加えます。


生クリームはボウルに入れ分量の砂糖を加えミキシングします。これで準備は完了です。


いよいよ仕上げていきましょう。シュー皮にカスタードクリームと生クリームを詰めます。お皿に一段目のプチシューを並べます。カスタードクリームを接着剤代わりに隙間に塗ります。こんな感じで二段目、三段目、天辺の一個と積み上げていきます。準備したプチシューは多めですから全部重ねる必要はありません。ほどほどのところで終わりにしておきましょう。
12.粉砂糖を茶漉しでふって雪が降ったイメージに、そこへ湯せんしたクーベルチュールチョレートをとろーりかけて完成でーす!チョコレートが冷めて固まると積み上げたプチシューも安定します。


 ひと口サイズのプチシューは大げさにならず、そのわりに華やかな雰囲気ですから、人気のデザートの一つです。シュー皮を天板に搾るときに、その量によりプチシューの大きさが決まります。意外と膨らみますから直径1.7〜2.0センチくらいの丸を搾り出すくらいが良いと思います。またしっかりと空焼きをすることで、ペシャっとなりにくいシュー皮が出来上がります。