栗のロールケーキ




香ばしいプラリネを一緒に巻き込んだので、キャラメル味がほのかに効いてどこか懐かしいようなその味は栗のブロークンにとても合います。この手作りのロールケーキと美味しいお茶を持って顔を見せに行く予定です。なぜかおばあちゃんは栗好きです。だから材料にこだわった美味しいロールケーキに仕上げます
アグリモンタナの栗をたっぷり巻き込んだ抹茶のロールケーキ
●美味しいものだけを巻き込んだだけのことはありました。日頃から何かと世話をやいてくれる母に、こんなすごーいロールケーキを作ってみました。敬老の日も間近ですので、どうぞお試しくださいませ。
●香ばしいプラリネを一緒に巻き込んだので、キャラメル味がほのかに効いてどこか懐かしいようなその味は栗のブロークンにとても合います。今年の敬老の日はこの手作りのロールケーキと美味しいお茶を持って顔を見せに行く予定です。なぜかおばあちゃんは栗好きです。だから材料にこだわった美味しいロールケーキに仕上げます。高級すぎて「マロングラッセ」としては手が出しにくいアグリモンタナの栗ですが・・・ブロークンの栗なら1キロも入ってこのお値段(3100円)です。だからロールケーキにも思いっきり入れちゃいました。生クリーム」と「栗」と「プラリネ」がこんなに相性が良いなんて・・・おみやげに作ったつもりでしたが、思わず手が伸びてしまいそうで・・・両端の1.5センチだけはカットして思わず「パクリ!うん、美味しいー!」この状態で我慢するのがやっとでした。そんな自分を戒めながら鼻歌まじりに実家までお届けでーす!残った栗の半分は冷凍に、そしてあとの半分で自分用にマロンにタルトを作ります。(後日出来上がったレシピをご期待ください)
●お友達やお母様のところへお届け前に、試食をしっかりいただきたい方は幅のあるロールケーキに仕上げることをお奨めいたします。


■材料((31×27センチ1台分))
※ 今回使用いたしました天板は31×27センチのロールケーキ型です

材料(31×27センチ1台分)
卵 Lサイズ4個
砂糖150グラム
薄力粉(スーパーバイオレット) 100グラム
抹茶 13グラム
牛乳 30CC
アグリモンタナのブロークンマロン 120グラム
生クリーム200CCは砂糖60グラムを入れてホイップしておきます。
プラリネ・・・・・あらかじめ作ったものを適量用意します。材料と手順は最後に記載してあります。  

◇シロップとして◇
砂糖               30グラム
水                1500CC
マロンのシロップ         40CC

手順 あれこれ下準備をしておきましょう
○薄力粉と抹茶はいっしょにふるっておきます。
○天板に敷き紙を敷いておきましょう。
○ブロークンマロンはお好みの大きさにカットしておきます。
○シロップは砂糖と水を鍋で煮て砂糖を溶かしひと煮立ちさせ、最後にマロンのシロップを加えて均一にし、冷ましておきます。
○生クリームは8分たてにホイップして冷蔵庫で冷しておきます。
○プラリネは手順(このページの下のほうに書いておきました)に添って作り細かく砕いておきます。

※「粉をふるう」ってどんな感じでやってますか?
薄力粉をふるうときは、どのくらいの高さからふるっていますか?せっかく粉をふるうのですからせめて10〜15センチほどの高さからふるってください。大きな紙を広げその真ん中から円を描くように、空気をふんわり含むように、また薄力粉のペタっとした澱粉質をフワっと分散させる感じでふるいましょう。こうすることでフラワーだってバイオレットに、バイオレットならスーパーバイオレットにだってなるほどです。粉は一箇所に山高にふるうのではなく広げた紙を有効に使ってふるうことをお奨めいたします。あとは粉合わせの腕です!

手順 いよいよスポンジケーキを焼きます
1、卵は全卵で泡立てていきます。ボッシュのボウルに人肌に温めた卵を割り入れます。全卵の泡立てで大事なことは、しっかりと空気を卵に抱き込むことです。砂糖はしっかりミキシングしてから入れます。初めから砂糖を入れてはいけません。泡立て用のウイスクをセットしスピードは高速の「4」でミキシングです。かなりフワっとしてきたら(ボッシュのマシーンで約3分30秒、このときの比重は0.18が理想です)砂糖を加えミキシングします。
2 さらにミキシングを続けます。ウイスクで生地をすくい、書いた文字がすぐに消えてしまうようでは泡立てが足りません。ゆっくりと徐々に消えていく感じまで泡立てます。マシーンでの泡立てはここまでです。(ボッシュのマシーンで約2分、このときの比重は0.22〜0.24くらいならOKです)マシーンはここまでです。

※全卵の泡立て
1、卵だけの泡立てから始めます。見た目の量が4〜5倍くらいになるくらい、しっかりと空気を抱き込んで軽くフワフワに仕上げます。しっかりに卵を空気を抱き込ませるまでは、砂糖を入れないことがポイントです。卵の泡立てが十分出来ていないうちに、砂糖を投入してしまうと、比重は重くなります。また砂糖を入れてからですと、比重を軽くすることは難しく、必ず砂糖投入まえの段階で出来る限り軽く仕上げておくと重要です。(卵のみの泡立てで目安としては比重0.15〜0.18くらい)
※密度の調べ方
ちょうどピッタリ100CC入る容器を用意して泡立てた卵をその容器にいれます。すりきり一杯を入れて重さを計ります。容器の重さは抜きます。この重さが15グラムから18グラムだと完璧です。100CC入る容器というのは水でいうと100グラムです。同じ容量で重さが15グラムから18グラムということはかなり比重が軽くなっているということです。このくらいまで軽くしておくことが重要です。2 さらにミキシングを続けます。ウイスクで生地をすくい、書いた文字がすぐに消えてしまうようでは泡立てが足りません。ゆっくりと徐々に消えていく感じまで泡立てます。泡立てはここまでです。(このときの比重は0.22〜0.24くらいならOKです)


粉合わせ
3.穴あき木べらやスパチュラを持って粉合わせをしていきましょう。ふるったスーパーバイオレットと抹茶を入れ、粘らずにでもしっかりと合わせます。木べらやスパチュラは幅のある方の面をしっかりと使い、底の方からスパチュラを大きく使って合わせましょう。まだ少し粉気が残っているくらいの段階で最後に牛乳をスパチュラの面で受けながら加え、全体に馴染ませたらOKです。

4.敷き紙を敷いた天板に生地を一気に注ぎ入れます。表面をドレッジやスケッパーの平らな側で軽くなで付ける感じで生地の高さを均一にします。(この作業は慣れないとちょっとやりにくいですね)10センチくらいの高さから天板を2回ほど落とし、余分な気泡を抜きます。180度のオーブンで11〜13分焼きましょう。

焼き上げ
5.ケーキテスターで刺してみて生の生地が付いてこなかったらOKです。天板から外し網の上であら熱をとります。これで無事スポンジ生地が出来ました。

巻く手順
6.あら熱が取れたらすだれの上にラップを広げ、その上に焼き色の付いている面を上にして置きます。手前と向こう側の端っこをそぐように、三角に切り落とします。そして切り落とした生地を芯棒にして巻いていきます。

7.表面にシロップをたっぷり目に塗ります。プラリネをパラパラと均一に振ります。ホイップした生クリームを平らに広げコロコロに刻んだブロークンマロンたっぷりのせます。切り落とした生地を手前に置きそれを芯棒にして、いよいよのり巻きの要領できっちり巻いていきましょう。巻き終わったらラップでくるみ冷蔵庫で生地をねかせます。
8.トッピングはなくても良いですが、特別な日のロールケーキですから生クリームとマロンで飾りつけしましょう。
アーモンドプラリネの作り方
材料(2〜3回分です)
アーモンドスライス       50グラム      
グラニュー糖          50グラム       
水               30CC  
手順
1.アーモンドスライスは天板に広げて、150度のオーブンで6〜7分から焼きをします。きつね色が目安です。
2.お鍋にグラニュー糖と水を入れ弱火にかけカラメルを作ります。お鍋のまわりの部分から色よく茶色になってきます。お鍋を大きく回す感じで全体の色を均一のカラメル色にします。焦げてきたそこへ、アーモンドスライスを一度に加えてよく絡めます。
注:色が付き始めると一気に焦げてきますが、この時あわてずに一度火からおろしてアーモンドスライスを加えると良いでしょう。焦げてきたお砂糖液はとても高温になっていますから気をつけましょう。
3.アーモンドスライスがよく絡まったら、熱いうちにオーブンペーパーの上に広げて冷まします。この辺は手早く。
4.冷めるとカチンカチンになります。冷めたら手で簡単に適当な大きさに割って、ブレンダーのボトルに入れ、細かく砕いて出来上がりです。マシーンを使わずに砕く方法はさらしの布(手ぬぐい)を広げてカチンカチンのプラリネを置きます。さらしの布をたたみプラリネを包みます。すりこ木や麺棒の先でたたいて細かく砕きます。またはすり鉢にプラリネを入れすりこ木でたたく方法もあります。

※プラリネは、一度にたくさん作っておくと便利です
MEMO アイスクリームやケーキのトッピングとして出番の多いプラリネは、一度にたくさん作って密閉容器入れて冷蔵庫で保存すれば1〜2ヶ月は美味しくいただけます。ブレンダーでなくフードプロセッサーでも簡単に砕くことが出来ます。細かく砕いてトッピングとしてお使いいただく前に、お鍋からオーブンペーパーに広げたものを冷ましたのち、適当な大きさに手で割ってココアをまぶしていただいてもとても美味しいカリカリのお菓子になります。香ばしい口当たりはついつい手が伸びてしまいます。
初めて作るときはお鍋の砂糖液が焦げてきたときにあわてないことです。焦げてきたらお鍋を固定せずに大きく回して全体に均一のカラメルの色を付けます。火からはずしてアーモンドスライスを加え、しっかりとアーモンドスライスに絡めます。ちゃんと焦がしてカラメルを作っておかないと本来のカラメルの味になりませんが、どの程度焦がしたらよいか少しわかりにくいかもしれません。プリンにかかっているあのカラメルソースの色をイメージしてカラメル作りをしてみてください。
市販のものもありますが、これだけはホームメイドのものにはかないません。是非作ってみてください