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薔薇のお花のデコレーションケーキ

●スポンジ生地を焼いたら、今日は思い切って薔薇で仕上げをいたします。その薔薇は何とチョコレートです。いままで作ったどのチョコレートよりも繊細で優しいイメージのチョコレートに仕上がったものですから、またまた調子にのってデコレーションケーキを仕上げましょう。

●ドイツ製・チョコレート専用のカカオ色のモルドは、その形状がとても繊細で、さすがプロ仕様のモルドです。小さなゴールドの箱に薄紙を敷き、冷し固めたチョコレートを並べたら、まるでチョコレート専門店の高級チョコに見えました。というわけで、どうしても薔薇のチョコレートを飾ったケーキを作りたくて、久しぶりに「不思議な丸い缶」出番です。背の高いスポンジ生地を焼いて、可愛いサイズの豪華なケーキに仕上げましょう。

材料(不思議な丸い缶1台分)








卵           Mサイズ2個半 
砂糖           80グラム 
スーパーバイオレット   90グラム 
バニラオイル       数滴
溶かしバター       30CC

生クリーム       150ミリリットル 
砂糖           40グラム 

シロップ用 
水           100CC
砂糖           30グラム 
ラム酒(お好みで)    適量

チョコレート      150グラム
アラザン         適量

手順
※ 型の準備をしておきます。不思議な丸い缶に敷き紙を敷いておきます。

1.今回はボッシュで作ります。湯せんで温めた卵をボッシュのボウルに割りほぐします。マシーンにセットしウイスクを付けてミキシングの開始です。高速で約3分30秒〜4分間、卵だけで泡立てます。かなり軽い状態になっていますので正確に判断するために比重を測ると良いと思います。(ちょっと耳慣れない言葉ですが一度比重を計ってみて泡立ての状態を確認していただくときれいなスポンジケーキが焼けます。泡立て終了の比重は約1.8〜2.0くらいがベストです)使用した卵の鮮度にもよります。また目で判断する場合の目安として、ミキシングした卵をウイスクですくい垂らします。垂らした跡がすぐ消えてしまうのではなく、少し跡が残り徐々に消えていく状態が比重でいうと約1.8〜2.0くらいになっているはずです。
2.次に砂糖を加えます。二度に分けて砂糖を加えそのつど高速でミキシングします。砂糖を加えるとやや比重は重くなりますがおよそ3分30秒〜4分間で様子を見てください。
3.マシーンからボウルをはずし粉合わせをします。スポンジ生地の粉合わせは微妙な加減がありますから、木べらやスパチュラを持ってご自身でやりましょう。2回ふるったスーパーバイオレットを加え、ボウルの底の方からしっかりと粘らないように合わせていきます。粉気が残らないようにしっかりと粉合わせします。ほとんど粉気がなくなるころ、溶かしバターをスパチュラで受けながら加えます。最後の粉合わせをして生地の出来上がり!
4.生地を型に流し込み、180度のオーブンに入れます。約20分経過したら、竹串を刺して中まで火が通っているか確認します。中まで焼けていたらトンっと型ごと10センチくらいの高さから落としショックを与えます。まだ火が通っていないようでしたら、あと5〜10分様子を見ながら焼きましょう。そして型から取り出し網の上で冷まします。
5.あら熱がとれたら敷き紙をそーっとはずします。まな板の上で横に倒してカットしましょう。まず膨らんだ部分をカットし、全体を2等分にします。これでスポンジ生地の準備はできました。






♪ ♪ ♪ 次にチョコレートを型に流してみましょう ♪ ♪ ♪

1.お好みのチョコレートを準備します。「クーベルチュール・チョコレート」、あるいはウィルトンの「キャンディーメルツ」を用意します。ウィルトンの「キャンディーメルツ」はあまりお馴染みではありませんが電子レンジで溶かすことの出来るとてもお手軽なチョコレートです。ネーミングはキャンディーですがチョコレートのことです。念のため・・・
2.「クーベルチュール・チョコレート」ならボウルやノルディック社の「ユニバーサル・ダブルボイラー」に刻んだチョコレートを入れます。もしブロックのチョコレートの場合には必ず刻んでから溶かしましょう。

◇ここで「テンパリング」のことをちょっとだけ
1.50度くらいのお湯にチョコレートを入れたボウルを浮かべて40度までチョコレートに温度を上げます。グラグラ沸騰したお湯で湯せんしてはいけません。うっかりチョコレートの温度が上がりすぎてしまいます。
2.次にボウルの底を水につけて温度を下げていきます。そーっと静かにかき混ぜながら温度を27〜28℃まで下げてます。このときぐるぐるかき混ぜてはいけません。そーっと全体を優しく合わせる感じです。空気が入らないように静かに作業をいたしましょう。
3.そして再びボウルをほんの少しだけ湯せんにして、30〜31度に上げます。
4.これでテンパリングの作業は終了です。モルドに流し入れて冷やし固めればチョコレートの出来上がりです。チョコレートの温度が28〜31度を保ちながら作業をいたします。これがちょっとたいへんですが、ボウルを湯せんにつけたり外したりしながら作業を続けます。
5.冷蔵庫で冷すこと、およそ10〜15分ほどで完全で固まります。指先で型の外側からゆっくり、そーと押すように、パコっと押し出してください。嬉しい、可愛いチョコレートの出来上がりです。

※ テンパリングの作業が面倒な方には、テンパリングの必要のないチョコレートもありますので、お求めになる際、確認してからお求めになると良いですね。

◇「クーベルチュール・チョコレート」を使用して「テンパリング」しないで、溶かすだけでも大丈夫?のご質問もあるかと思い、そのこともちょっとだけ・・・
若干、つやが欠けるように思いますが、「テンパリング」を絶対にしなくては出来ないというわけではありません。湯せんしたチョコレートが溶け、トローリとした段階でモルドに注ぎ入れても、美味しいチョコレートに仕上がりますので、ご家庭でなさる範囲でしたら、これだけでも十分でございます。

◇ウィルトンの「キャンディーメルツ」を使用する場合。
1.湯せんではなく電子レンジで簡単に柔らかくすることができます。「クーベルチュール・チョコレート」のようなトローリという感じではありません。全体が柔らかくなる感じです。
2.シリコン製のカップや耐熱容器に7〜8粒入れラップをして、レンジで約30秒。スプーンでぐるぐるかき混ぜると全体が均一になります。
3.小さめのスパチュラやスプーンでモルドに適量のせます。表面を平らにするにはこうすると良いです。モルドを2〜3センチの高さから、優しくトントンっと軽く台に打ちつける感じです。そっと優しくやってください。徐々にモチーフ全体に広がります。
4.冷蔵庫で冷すこと、およそ10〜15分ほどで完全で固まります。指先で型の外側からゆっくりそーと押すように、パコっと押し出してください。嬉しい、可愛いチョコレートの出来上がりです。

☆ ☆ ☆ ☆ いよいよ仕上げです ☆ ☆ ☆ ☆

1.2等分したスポンジケーキを仕上げをしていきましょう。冷ましたシロップを刷毛で塗ります。
2.生クリームを全体にぬります。天辺にこんもりと生クリームを置きます。
3.冷し固めた「薔薇」と「薔薇の葉っぱ」のチョコレートをバランスよく配置させ、大・小のアラザンなどをトッピングすれば完璧です。薔薇のデコレーションケーキが完成しました。

MEMO スポンジ生地に「不思議な丸い缶」を選んだのは大正解でした。薔薇のチョコレートにピッタリのケーキに仕上がりました。スクエアタイプの「ミニだけどロング缶」などでもシルエットの綺麗なデコレーションケーキに仕上がりますので、ぜひお試しくださいませ。

使った道具は
■不思議な不思議な円い缶
http://item.rakuten.co.jp/tubasa55/sue-03/

■薔薇のチョコレートモルド
http://item.rakuten.co.jp/tubasa55/mat-654/

■薔薇の葉っぱのチョコレートモルド
http://item.rakuten.co.jp/tubasa55/mat-602/

■BOSCHスタンドミキサー
http://item.rakuten.co.jp/tubasa55/bosch1133/