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ジューシーミートパイ
●寒い冬にはあったかジューシーミートパイ。たっぷりお肉にマッシュルームとゆで卵を加えコショウをしっかり効かせて焼き上げます。熱いうちにフーフー言いながら召し上がってください。肉と野菜の余分な水分はパイバードが適度に蒸発させてくれます。パイの真ん中に宿ったパイの守り神、そんなパイバードのおかげで今日のパイはとびっきり美味しく出来ました。貴女は粒マスタード派?それともケチャップ派?でもまずは何も付けずに召し上がってみてください。

●冷やしたバターを切り込んで小麦粉に馴染ませる簡単折り込み式のパイ生地です。初めから生地にたたみ込む本格的なパイ生地に比べ、気軽に作れますからここは頑張ってサクサクのパイ生地に仕上るよう頑張りましょう!

※ 今回使用いたしましたパイ皿は陶器製のキッシュ皿で直径25.5センチ。せっかく作るなら大きなミートパイを焼き上げようと、一般的なパイ皿に比べやや大きめです。これではちょっと大きすぎるわ・・・という方のために、最後のところに直径21センチのパイ皿1台分の分量も追加しておきますのでどうぞご覧ください。

材料(直径25.5センチのパイ皿1台分)
バター         260グラム(使うまで冷蔵庫に入れておきます)
薄力粉         220グラム
強力粉         105グラム
氷水          120CC
塩           ほんのひとつまみ

具として(直径25.5センチのパイ皿の場合)
豚ひき肉        130グラム
牛ひき肉        260グラム
ブラウンマッシュルーム 3〜4個
ゆで卵         4個(厚めの輪切り)
パン粉         カップ3分の1
卵(具のつなぎ用として)1個 
塩           小1
コショウ        適量
ナツメッグ       小3分の2
バジル(乾燥のもの)  小1と2分の1
カレー粉        小2分の1

具の用意をします

1.具の用意をいたします。マッシュルームはざく切り、ゆで卵は殻をむいて厚めの輪切りにします。
2.ボウルにゆで卵以外の材料を全て入れます。豚ひき肉・牛ひき肉・マッシュルーム・パン粉・具のつなぎ用としての卵1個・塩・コショウ・ナツメッグ・バジル、これらをハンバーグを作る要領で粘りが出るまでよく捏ねます。だいぶ粘りが出たところで厚めの輪切りにしたゆで卵を加え、軽く全体に混ぜ込みます。これで具の準備は出来ました。使うまで冷蔵庫で待機させておきます。



パイ生地を作ります
※ パイ生地を作ります。今回のパイ生地はビスケット生地ではなく、そうかと言って本格的な折り込み式のパイ生地でもなく、中間よりちょっと折り込み式のパイ生地に近い、バターを切り込んで作る折り込みタイプのパイ生地です。このパイ生地を美味しくパリパリに作るコツはただひとつ、刷毛で打ち粉を取り除きながらたたんでいくことです。台や麺棒にパイ生地がくっ付かないよう、打ち粉はたっぷりします。でも大事なのはそのあと!必ず打ち粉をしっかりと取り除くことです。この打ち粉を生地といっしょに折りたたんでしまうと固いパイ生地になってしまいます。ソフトでパリパリのパイ生地めざし、刷毛を手元に置き頑張りましょう!

3.ということで、大きめなボウルに薄力粉と強力粉と塩を入れ、その上に冷たいバターをのせます。粉の上でバターをカットしてどんどん小さくしていきます。バターがカチンカチンですので、初めはスケッパーでおおよそ2センチ角くらいにカットします。それからパイブレンダーで細かくするとやり易いです。はじめからパイブレンダーを使用すると刃が歪んでしまいます。そして大事なことは、カットしたバターの切り口に、常に粉をつけながらカットすることです。カットすることでバターの表面積はどんどん増えていきます。べたべたしたバターの表面に粉をまぶしながらカットを続けましょう。

※ パイ生地を作るときに便利なペストリーブレンダーは、冷蔵庫から出したばかりのカチンカチンのバターを扱うと刃の部分が歪んでしまいます。もしうっかり歪んでしまったような場合でも簡単に手で元に戻せます。ペストリーブレンダーの刃は決して鋭い刃ではありませんがその際は気をつけて刃を整えてください。

4.おおよそバターが大きめ小豆大になったら3回に分けて氷水を回し入れ、スパチュラで大きく全体をあおるように混ぜます。入れる水分量が少ないですからボウルの底の方から大きく下から上へと、水分を全体にいき渡るイメージで合わせます。この段階は生地はボロボロした感じです。氷水を全部加えたらもう一度全体を合わせます。小麦粉は水分を吸収すると粉のときよりほんの少し黄色に近づきます。
5.スパチュラから手にかえます。今度は手のひらでギューとひとまとめにする感じで押しながらかたまりにします。ボウルの中で押してはたたむと言う作業を5〜6回繰り返したら、まだポロポロした生地をビニール袋(25×35センチくらいのビニール袋が良いです)へ入れます。ビニール袋の上から1〜1.5センチくらいの厚さになるよう麺棒で押し20センチ角ほどのサイズにします。ここでいったん冷蔵庫で生地を30分以上寝かせます。

6.寝かした生地をビニール袋に入れた状態のまま台の上に置きます。ポロポロした生地はちょっと扱いにくいので、ビニール袋に入れたまま麺棒でビニール袋のサイズまで伸ばし、それから生地を台の上に取り出します。まだまだポロポロ状ですが、打ち粉(強力粉)をふり一回り大きいサイズまで伸ばします。この時打ち粉をしっかりふらないと麺棒や台にくっ付いてしまいます。大きく伸ばしたらたたむのですが、その前に刷毛でしっかりと打ち粉をはらいます。これでいいかしら?と思ってもさらにもう一度しっかりと打ち粉をはらいます。このことがとても重要なです。ソフトでパリパリの美味しいパイ生地のために必ずしっかりと打ち粉を取り除きましょう。それから勘違いしないためにもう一度言っておきます。打ち粉はたっぷりとふって良いのです。そのかわり生地をたたみ込む前に必ずしっかりと打ち粉をはらい落とします。しつこいようですが念のため!←左の画像ではシリコンブラシを使用していますが、打ち粉をはらうときは右の画像のような獣毛のブラシ→の方が作業が楽です。

7.伸ばしては三つ折という作業を初めから数えて3回行います。その都度、打ち粉をすることと、たたむ前にふった打ち粉を出来る限りはらうことをどうぞお忘れなく!生地を重ねるごとにバターの粒々が生地に馴染み、層ができ上がってきます。もし途中で生地の温度が高くなりやりづらくなったら、冷蔵庫で冷やしましょう。いったん冷やすことでとても生地が扱いやすくなります。(途中で生地を冷やすときは乾燥させないよう、必ずビニール袋に入れて冷蔵庫で冷やします)


今回使用しているペストリーマットはこのように大きく生地を伸ばすときにはとっても便利です。44センチまで(右の画像を参照)伸ばしてもまだ余裕があります。大きな作業台を使うことは作業が楽なのはもちろんですが、生地の仕上がりにも影響してきますね!



いよいよ仕上げです。もう少しですから頑張りましょう!!
8.生地をたたんでは伸ばすという工程が全て終了したら、最後は大きく伸ばしパイ生地をカットします。パイ皿より一回り大きめサイズを二枚カットします。一枚目はパイ皿にぴったりと敷き込みます。指先でパイ皿に密着させる感じでピチっと敷き込みます。敷き込んだパイ生地の中央にパイバードを置きます。パイバードを取り囲むようにパン粉(分量外)をパラパラっとふり準備した具を平らにのせます。パイバードの足元が具で埋もれている状態です。
(左の上から2番目の画像に写っている筒状のものは、お家にある画用紙で作ってください)

9.パイ生地の周囲にのりの役目をする水をはけで薄く塗ります。蓋になるパイ生地は真ん中に直径3センチほどの穴を開けます。硬めの紙を丸めて筒状にし抜き型にすると簡単に穴が開きます。パイバードがその穴から顔を出すための穴です。蓋になる方のパイ生地は半分は麺棒に巻き込み、もう半分は大きめのフライ返しで持ち上げて、パイバードの乗ったパイ皿に上手にのせましょう。

10.パイ生地が余っていたら周囲に飾り用として帯状に伸ばしのせます。または葉っぱの形のクッキー型で抜き周囲に飾っても素敵です。かぶせたパイ生地には数箇所包丁で蒸気抜き用の切れ目を入れておくと良いです。包丁の先っぽでパイバードを中心に放射線上にラインを入れておけば、カットするときのガイドにもなり都合が良いのでこのラインはお奨めです。このラインの途中数箇所は切り込みのつもりで深く入れておくと、蒸気抜き用の切れ目の役目もします。

11.溶き卵(分量外)を塗り、190度のオーブンで20分、170度で15分焼き上げます。それぞれのご家庭のオーブン庫内の温度によって焼き時間に多少差があります。パイ生地の表面の色を確認しながら焼き上げましょう。まだ焼いている途中なのにも関わらず、表面に焼き色がつきすぎた場合はアルミ箔でパイを覆い時間まで焼きます。その際パイバードが顔を出す穴だけは開けておいてください。




MEMO とてもジューシーで贅沢なミートパイはおやつというより、夕食のメインになるパイです。焼きたてを上手に切り分け温かいうちにお召し上がりください。パイ生地を一度にたくさん作って保存する場合は、冷凍庫で平らにして保存されるのが良いと思います。


材料(直径21センチのパイ皿1台分)
バター         200グラム(使うまで冷蔵庫に入れておきます)
薄力粉         170グラム
強力粉          80グラム
氷水           95CC
塩           ほんのひとつまみ

具として(直径21センチのパイ皿の場合)
豚ひき肉        100グラム
牛ひき肉        200グラム
ブラウンマッシュルーム 2〜3個
ゆで卵         3個(厚めの輪切り)
パン粉         カップ4分の1
卵(具のつなぎ用として)1個 
塩           小4分の3
コショウ        適量
ナツメッグ       小2分の1
バジル(乾燥のもの)  小1
カレー粉        小3分の1    


■シリコンブラシを見てみる→http://item.rakuten.co.jp/tubasa55/nopro-np-2012/
■ペストリーマットを見てみる→http://item.rakuten.co.jp/tubasa55/nopro-np-40/
■パイバードを見てみる→http://item.rakuten.co.jp/tubasa55/np-3262/